どうも、悩める診断士のTKです。
本日はこんな悩みにお答えします。
中小企業診断士の一次試験を受けるんだけど…
- そもそも一次試験ってどんな試験なの?
- 勉強時間がどれくらいとれるかわからないけど、オススメ教材は?
- 科目別の副教材や参考書籍ってあるの?
- オススメの勉強方法は?
- 古い年度のテキストは買い替えるべき?
同じような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
テキスト代もバカにならないし、良いテキストをなるべく時間をかけないで選びたいですよね?
というわけで、今回は独学者必見のテキスト選びに役立つ記事をお届けいたします。
- 本記事の内容
- 中小企業診断士一次試験とは?(概要、受験資格、試験実施日、合格率)
- 一次試験にオススメのテキストセット+副教材とは?TAC?TBC?同友館?
- テキストに関する疑問(勉強方法、発売日・買い替え、受験生応援サイトの無料pdf、独学か予備校か)
- 本記事の信頼性
- 筆者が中小企業診断士(中小企業診断士登録証の画像はこの記事に掲載)
- 筆者も一次試験に使用したテキスト(ズバ抜けて良いわけではないですが、一次試験の合計点数は499点でした)
先に結論を書いておくと、一次試験のテキスト選びはめちゃくちゃ大事です。
自分がいいと思ったテキストを信じて最後までやり抜くためにもテキスト選びは慎重に行いましょう!
このような方は、最後までじっくりと読んでみてください。
それでは、早速はじめていきます。
目次
中小企業診断士一次試験とは?(概要、受験資格、試験実施日、合格率)
まずは簡単に中小企業診断士一次試験がどういったものかを見ていきます。
ここではざっくりと説明するので、詳細が気になる方は中小企業診断協会の第一次試験案内・申込書と試験案内の概要をご参照ください。
上記リンクは令和6年度版のものとなります。
令和7年度版は2025年4月以降に発表となりますので、次年度受験の方はご注意ください。
概要、受験資格
まずは概要と受験資格を見ていきます。
中小企業診断士試験は、「中小企業支援法」第12条に基づき実施されます。
「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」に基づき、一次試験は中小企業診断士となるのに必要な学識を有するかどうかを判定することを目的としています。
一次試験には受験資格はなく、年齢や学歴等の制限はありません。
そのため、受験生の大半は社会人になるものの、中には意識の高い学生や既に第一線を退いた方等、様々な方がいます。
ちなみに業種別の受験生としては、金融関連企業の勤務者、コンサル関連企業の勤務者が圧倒的に多いです。
どちらも経営に関する基礎知識はマストですし、中小企業診断士は唯一の経営コンサルタントの国家資格ということを考えると受験生が多いのも納得ですね。
…唯一の経営コンサルタント資格…かっけぇー✨
「かっけーんすよ…じんたんは…中小企業診断士は…」
…聞いたことあると思ったら、「あの花」のめんまのセリフじゃん…懐かしいなぁ
「シークレットベース」もアニメに合ってましたよね♪
君と夏の終わり~…♪
迷える子羊君は一次試験で「夏の終わり」にならないように頑張ってくださいね!笑
えっ!?…あぁ、はい…頑張ります…(わらえねー、ウザっ!)
試験実施日と合格率
次に一次試験の試験実施日と合格率を見ていきます。
近年はコロナの影響で変動はあったものの、例年8月第一週の土日の2日間にわたり実施されます。
令和6年度の一次試験の実施日は次のとおりで、令和7年度版は2025年4月以降に発表となります。
月日 | 試験時間 | 配点 | 試験科目 |
---|---|---|---|
8月3日(土) | 9:50 ~ 10:50 60分 | 100点 | A経済学・経済政策 |
11:30 ~ 12:30 60分 | 100点 | B財務・会計 | |
13:30 ~ 15:00 90分 | 100点 | C企業経営理論 | |
15:40 ~ 17:10 90分 | 100点 | D運営管理 ( オペレーション・マネジメント ) | |
8月4日(日) | 9:50 ~ 10:50 60分 | 100点 | E経営法務 |
11:30 ~ 12:30 60分 | 100点 | F経営情報システム | |
13:30 ~ 15:00 90分 | 100点 | G中小企業経営・中小企業政策 |
土日をフルに使う感じなんだね…
7科目もあるので、勉強自体も大変ですが試験を受けるのも一苦労です…
試験を受けた後の合否が気になるのはもちろんですが、そもそもの合格率も気になりますよね?
中小企業診断士の一次試験は平成の終わりまでは例年20%前後で推移していました。
しかし、令和に入ってからは30%前後とやや上昇傾向にあります。
この傾向が今後も続くかは不明ですが、易化しているうちに合格しておきたいですね。
ただし、毎年爆弾科目が存在するため、勉強は教科による偏りをなるべく減らすようにしてリスクヘッジを行うようにしましょう!
総合得点は合格点を越えているのに、ある教科で足切りになったら、悔やんでも悔やみきれませんよ…。
チャーンス!!!ウヒョー、合格率上昇傾向ってチャンスでしかないわ♪
んー…たしかに一次試験の合格率が上昇傾向なのですが、二次試験の合格率はかわらず20%弱なんですよね…
ほぅ…つまり何が言いたいんだね、君は?
(聞き方うぜー)…二次試験のライバルが増えるってことです
ええっ!?それは困っちゃうなー…
合格者の母数も当然増えますが、ライバルが増えるのはそれ以上のマイナス要素になるかと個人的には思います
しかも難関資格の中小企業診断士をわざわざ受けるくらいだから受験生のレベルも高そうだよね…
全員がそうとは思いませんが、おおむねその認識は正しいかと…
クゥー…ぬか喜びだった…orz” でも、そんなの関係ねー!!
…(カビラからのよしお…コイツけっこう余裕あるな…)
一次試験にオススメのテキストセット+副教材とは?TAC?TBC?同友館?
さて、中小企業診断士の一次試験に関して、なんとなくイメージできたでしょうか?
イメージができた後は時間を有効活用するために1日でも早く勉強を開始しましょう!
しかしながら、ここで独学の大半の方は足止めされます…。
なぜなら、中小企業診断士の一次試験対策テキストが色々あり、どれを使っていいかわからないから。
筆者もそんな一人でした…orz
いろいろと検討した経験を踏まえて言うと、筆者のオススメは下記のテキスト+副教材です。
・中小企業診断士 最速合格のためのスピードテキスト(TAC出版)
- スピードテキスト1 企業経営理論
- スピードテキスト2 財務・皆生
- スピードテキスト3 運営管理
- スピードテキスト4 経済学・経済政策
- スピードテキスト5 経営情報システム
- スピードテキスト6 経営法務
- スピードテキスト7 中小企業経営・政策
受験生の間でスピテキと言われるものですね。
中小企業診断士のテキストを探した場合、どこの書店でも間違いなく扱っていると言えるくらいに有名なテキストです。
特徴としては、科目全体の体系図が印字されており、学習内容の概略が分かるようになっています。
体系図では各論点の関係性がわかるようになっているので、学ぶべき内容がイメージしやすくなっています。
また、テキスト内の重要な語句については太字で表示される他、補足的な解説も充実しています。
過去5年間における1次試験の出題傾向を分析して作成されている点もポイントですね。
スピテキは定評があり、独学者の大半が使っている一番人気のテキストです
そうなんだ…じゃあ、さっそくスピテキ全教科分ポチるとするかなっと♪
…ひとつ文句を言うなら、過去問マスターみたいに番号は試験順にしろってことですね
…(どーでもいいわ!…っと思ったけど、たしかにちょっと気になるなぁ…)
・中小企業診断士 最速合格のためのスピード問題集(TAC出版)
- スピード問題集1 企業経営理論
- スピード問題集2 財務・皆生
- スピード問題集3 運営管理
- スピード問題集4 経済学・経済政策
- スピード問題集5 経営情報システム
- スピード問題集6 経営法務
- スピード問題集7 中小企業経営・政策
こちらは受験生の間でスピ問と言われるものですね。
こちらもスピテキとセットでどこの書店でも間違いなく扱っていると言えるくらい有名なテキスト(問題集)です。
見開き構成で左ページに問題文、右ページには解答・解説となっているため、学習がしやすくなっています。
解答をかくすシートも付いているので、チャチャっと問題を解けるのが良いですね。
こちらも出題傾向を分析しており、出題可能性が高い箇所を勉強できるようになっています。
スピードテキストとリンクされているので、併せて購入することをオススメします。
こちらはあくまでも基礎固め用なので、時間が取れない方は過去問を優先して解いた方がいいですね
なるほど…スピ問だけで本試験に挑むのはやめた方がいいってことね
そのとおりです。時間をかけて基礎からしっかり学びたい人にはオススメしたいところです
そっかそっか…僕は時間も確保できそうだし、これも全教科分ポチろっと♪
・中小企業診断士試験 過去問完全マスター(同友館)
- 過去問完全マスター1 経済学・経済政策
- 過去問完全マスター2 財務・会計
- 過去問完全マスター3 企業経営理論
- 過去問完全マスター4 運営管理
- 過去問完全マスター5 経営法務
- 過去問完全マスター6 経営情報システム
- 過去問完全マスター7 中小企業経営・政策
こちらは人気No.1の過去問で、一次試験の過去問はと言ったらこれ一択と言えるくらいにオススメできるものです。
10年分の問題が科目内の論点別に掲載されているため、自苦手な論点に集中して問題を解くことが出来ます。
また、問題毎に頻出度がランク付けされているため、優先順位をつけた効率的な学習ができる点もいいですね。
解説もコンパクトに要点を抑えてあり、デメリットがあるとしたら、かなり分厚いため持ち運ぶのが少々しんどいくらいでしょう(笑)
ちなみに「中小企業経営・政策」の科目については、こちらは不要かと…
ほぅ…そのこころは?
中小企業政策はまだしも、中小企業経営の内容は前年の中小企業白書が基になるため過去問が使えないんですよ
えっ、知らなかった…。じゃあ、これは中小企業経営・政策以外をポチることにするわ!
以上がオススメのテキストですね。
勉強時間をどれほど確保できるかでオススメ順が変わるので、ここで少し補足をしておきたいと思います。
主観になりますが、勉強時間が600時間以上の確保できそうならば①②③、400~600時間程度ならば①③、400時間未満ならば③のみをオススメします。
いずれもテキストを3周程度回すことを前提としており、勉強方法に関しては後述の「テキストに関する疑問」にも記載しています。
また、各々に関しては詳述しませんが、選ばなかったテキストは下記になります。
ざっくりいうと、わかりやすいが情報が不足している、味気なくて飽きやすそう、誤字・脱字が多い等の理由で選びませんでした。
- みんなが欲しかった!中小企業診断士の教科書・問題集
- 中小企業診断士 ◯◯年度版 最速合格のための第1次試験過去問題集
- 中小企業診断士1次試験 合格テキスト(大原出版)
- ◯◯年版出る順 中小企業診断士 FOCUSテキスト&Web問題(LEC)
- TBC中小企業診断士試験シリーズ 速習テキスト(TBC)
- 中小企業診断士1次試験 一発合格まとめシート(エイチス)
なお、副教材や参考書籍は当然ながら科目別に異なるので、各科目の簡単な特徴とともに見ていきたいと思います。
経済学・経済政策
経済学・経済政策では、マクロ経済とミクロ経済の知識が問われることになります。
二次試験との関連性は薄いのでサクッと学びたいというのが正直なところですね。
ただ、苦手とする人が多く、人によっては理解するまでに時間を要することに…。
試験1日目の1科目目なので以降のモチベーションを保つためにもしっかり勉強することをオススメします。
オススメの副教材・参考書は次のとおりです。
・試験攻略入門塾 速習! マクロ経済学 2nd edition
・試験攻略入門塾 速習! ミクロ経済学 2nd edition
知っているという方も多いのではないでしょうか?
経済学といったら石川先生、マクロ経済学・ミクロ経済学のテキストといったらコレ!ってくらい有名なものになります。
実際に筆者も経済学・経済政策の勉強をしていた際、補助テキストとしてこちらの2冊を使用していました。
出題範囲もほぼカバーされており、動画解説もあるのでオススメです。
財務・会計
財務・会計では、アカウンティング(会計)とファイナンス(財務)の2つの分野から問われます。
アカウンティングでは財務会計と管理会計、またファイナンスでは資金調達や投資等が主なテーマとなります。
二次試験(事例Ⅳ)との関連性が特に強い科目のため、しっかり学んでおかないと後で間違いなく苦労するでしょう。
そのため、一次試験のうちからしっかり学んでおくことをオススメします。
オススメの副教材・参考書は次のとおりです。
・中小企業診断士 集中特訓 財務・会計 計算問題集
こちらは一次試験・二次試験用の問題集になります。
一次試験対策用に使えることはもちろん、二次試験の事例Ⅳを見据えた学習が可能です。(なお、二次対策はこれだけでは足りません…)
財務・会計はとにかく多くの問題を解いて、解法をしっかり身につけることが重要です。
スピテキ・スピ問で基礎を学んだ後は、こちらで応用力を身につけるようにしましょう。
・世界一楽しい 決算書の読み方
・世界一楽しい 決算書の読み方 【実践編】
これはもはや説明不要かもしれません。
ビジネス関連書籍としては異例のシリーズ累計30万部を突破した書籍です。
シリーズ累計と言いましたが、第一作でほぼこの売上部数なのでこれからもっと伸びるでしょう。
作者の大手町のランダムウォーカーさんは現役公認会計士のかたで、この本では会計初心者でも楽しく決算書を読めるように工夫がされている。
わかりやすい図解や理解しやすい豊富な情報、またケーススタディ等、様々な点において、初心者でも楽しめるようになっています。
なお、財務会計の知識がある方であれば、短時間で読破できるのも魅力的です。第一作目だと2ー3時間で読めますよ。
なお、これに関しては、決算書の読み方がわかるし、非常にタメになるので、試験前に時間を作って読むことをオススメします。
どうしても診断士の試験勉強期間は読むヒマを作れないという方も、試験が終わった後にぜひ読んでみてください。
筆者は大手町のランダムウォーカーさんのTwitterやInstagramも見るようにしてますが、本当に勉強になりますよ
ふーん…僕もフォローしよっと!(ついでにTKさんもフォロワー少なくてかわいそうだからフォローしといてやるか…)
企業経営理論
企業経営理論は、経営戦略論、組織論、マーケティング論の3つの論点から問われます。
単純な知識問題が少なく、抽象的な問われ方をされたりするので応用力が必要であり、受験者を悩ます科目の一つと言えますね。
こちらも二次試験(事例Ⅰと事例Ⅱ)との関連性が強い科目のため、しっかり学んでおくようにしましょう!
この科目に関してはスピテキとスピ問でササっと基礎を学び、過去問を重視することをオススメします。(参考書で学ぶレベルと本試験で出題されるレベルがかなり違うので…)
この科目に関しては、オススメの副教材・参考書はありません。
が、時間がある方は下記を読むと経営学の知識が深まりますよ。
・世界標準の経営理論
その厚さ832ページと鈍器にもなり得る書籍ですw
世界の主要経営理論30を完全網羅した解説書で、帯にも書かれてますが世界の経営学の英知はこの1冊で完璧に得られます!
その厚さに圧倒されるものの、内容がわかりやすく、網羅的かつ体系的にまとめられているため、サクッと読み進めることができますよ。
受験前に読むのをためらってしまう方は、診断士になった後に読むのもいいと思います。
運営管理
運営管理では、現場のオペレーション管理に関する知識が問われます。
生産管理では製造業の生産オペレーション、また店舗・販売管理では小売業などの店舗における店舗・販売管理がテーマとなります。
こちらも二次試験(事例Ⅲ)との関連性が強い科目のため、しっかり学んでおくのがベターでしょう。
企業経営理論同様にスピテキとスピ問でササっと基礎を学び、過去問重視の勉強をすることをオススメします。
オススメの副教材・参考書は次のとおりです。
・ポイント図解 生産管理の基本が面白いほどわかる本
著者が中小企業診断士で、キヤノンの生産管理部門に勤めていた経験をお持ちであり、生産管理のポイントが簡潔にまとめられてます。
予備知識ゼロの人でも理解できるよう、生産管理の全貌を図解でやさしく解説してあり、生産管理のイメージがわかない人の手助けとなります。
・ザ・ゴール 企業の究極の目的とは何か
これは運営管理というよりは事例Ⅲの世界観を養うことができることで、診断士の間でかなり有名な本になります。
もう少し言うと、診断士だけでなく、数々の著名人や経営者が太鼓判を押す伝説の名著ともいえる作品です。
560ページとボリュームはあるものの、ストーリー形式で書かれているのであっという間に読めてしまいます。
筆者はシリーズを全部読みましたが、少なくとも「ザ・ゴール」は一読しておきたい一冊であり、制約理論(TOC)は知識として抑えておきたいですね。
そんなの読んでる暇はねぇ!
タンメン風に言うとそんな方もいるかもしれませんが…安心してください!漫画もありますよ!!
漫画もあるってことは、それほど人気なんだ…ゴイゴイスーだね!
…無理に読む必要はないので、必要性を感じたら見てみるのもいいかと思います
・ザ・ゴール コミック版
経営法務
経営法務では、企業を経営・助言する上で最低限知っている必要がある基本的な法律知識が問われます。
具体的には、知的財産権と会社法が試験の7~8割を占め、残りの2~3割が民法やその他の法律となります。
二次試験との関連性が薄いのでサクッと終わらしたいところですが、前述したように経営法務は爆弾科目となりやすい傾向があります…。
なので、足切りを回避できるくらいには勉強しておきたいところです。
なお、この科目に関しては、オススメの副教材・参考書はありません。
探せばあるのかもしれませんが、筆者は診断士の勉強に入る前にビジネス実務法務を勉強していたこともあり、特に使ったものはありません。
経営情報システム
経営情報システムでは、情報システムの基本知識と、それを経営に活用できるスキルが問われます。
具体的には、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークなど技術的な知識とシステム構築の基礎を学習していくことになります。
二次試験との関連性は高くないものの、各事例でIT活用を思い浮かべる場面もあり、最低限の知識は持っておきたいところです。
「ITを活用してDB化して一元管理をし、(リアルタイムに)共有化を行う」とかは、定番フレーズなので覚えておきましょう!
オススメの副教材・参考書は次のとおりです。
ITパスポートの教材ですが、試験範囲も丸被りなので理解しにくいところの助けになると思いますよ。
・キタミ式イラストIT塾 ITパスポート
こちらは、すべての解説をイラストベースで行っているため、初学者でもとてもわかりやすい解説書となっています。
ITパスポートはもちろん、経営情報システムの勉強においても、IT用語や計算に慣れることができ、入門編としては持ってこいの一冊と言えるでしょう。
中小企業経営・政策
中小企業経営・政策は名前のとおりですが、中小企業経営と中小企業政策という2つの分野があります。
中小企業経営では、中小企業の経営の動向や、課題など、また中小企業政策の分野では、政府などが行っている中小企業向けの各種政策が問われます。
二次試験との関連性が薄く、サクッと終わらせたいところですが、個人的にはしっかり勉強することをオススメしたい科目です。
理由は、中小企業が抱える悩みやどのようにサポートすることができそうか等、診断士となったその後を考えさせられる科目だからです。
先を考えれば、実務補習の時に診断先企業の背景や助成金の活用等でどうサポートできるか等を考える際にも役にも立ちます。
この科目をやりながら、診断士になったら「悩んでいる中小企業にこういった提案ができるなー」とか考えたものです(今は実現できてませんが…orz)
ただ、ひとまずは合格することを目的としているならば、試験勉強と割り切って書かれていることをそのまま覚えましょう。
覚えることが多く、特に中小企業経営は面白みに欠けるかもしれませんが、しっかり覚えれば得点源にできる科目です。
ちょっと前説が長くなりましたが、オススメの副教材・参考書は次のとおりです。
・TBC中小企業診断士試験シリーズ 特訓問題集 中小企業経営・政策 中小企業白書
・TBC中小企業診断士試験シリーズ 特訓問題集 中小企業経営・政策 中小企業施策
前述した速習テキストは不採用としましたが、中小企業経営・政策はこちらを採用しました。
なお、筆者はTACのスピテキとスピ問も使い、過去問の代わりにこの2冊を使ってました。
中小企業経営・政策にはこの問題集を使う人が多く、個人的には信頼できるテキストと言えます。
重要ポイントを穴埋め問題、図表問題を選択問題にしてあり、覚えるのは大変なものの、これらをしっかりやれば高得点が期待できます。
こう見ると副教材・参考書もけっこうあるのね
そうですね…ただあくまでも副教材・参考書なのでマストではないことにご留意ください
苦手な科目があるなら見てみるとか、多年度受験の場合にはこれを読むとか、メリハリをつけろってことか
そのとおりです。ストレート合格を狙う受験生は、あれもこれも手を付けずメインのテキストのみで大丈夫ですよ
テキストに関する疑問(勉強方法、発売日・買い替え、受験生応援サイトの無料pdf、独学?予備校?通信?)
さて、ここまで一次試験に関するテキストの話をしてきましたがいかがだったでしょうか?
ここからはテキストに関連した疑問にお答えしていこうと思います。
効率的な勉強方法って?
まずは勉強方法から。
前述したスピテキ・スピ問・過去問完全マスターを使う場合には、まずはスピテキとスピ問から始めましょう。
章もしくは章項目等、ある程度のまとまりで並行して進めていき、まずは一周目を早めに終えるようにします。
一周目で完璧にできる人はいません!(いたとしたらただの天才か異端児なので気にするのはやめましょう!)
ポイントは時間をかけ過ぎずに多少わからない箇所があっても、まずは最後まで進めて全体像を自分なりに理解することが大事です。
その後は一度過去問を解いてみることをオススメします。
これをやることで本試験のレベルを体感することができ、以降の学習に役立てることができます。
過去問を終えた後はエビングハウスの忘却曲線を意識して、2周目・3周目と進めていくと記憶が定着しやすいです。
2周目からは問題を解くことに重点を置き、知識が足りない箇所は都度テキストで補うように進めて行くと効率的です。
試験直前期はひたすら過去問を解いて本番に備えます。
この頃にはスピ問はほぼ不要で、スピテキは間違えた箇所の確認程度に使うようになっていれば理想的と言えるでしょう。
ほぅ…使えそうな情報だね…僕も今日からエビングハウサーになるぞ♪
…(いますよね?なんでも語尾に「er」つけて「◯◯な人」みたいにする人…筆者もその一人です笑)
テキストの発売日は?・古いテキストは買い替えた方がいいの?
次にテキストの発売日、それに関連した疑問でテキストを買い替えた方がいいかを説明していきます。
スピ問とスピテキは毎年9月末から12月末に最新のものが発売となります。
企業経営理論→財務会計→運営管理、経済学・経済政策→経営情報システム→経営法務、中小企業経営・政策の順で発売していきます。
過去問完全マスターは年によって違い、早ければ毎年1~3月、遅ければ3~5月ってとこですかね。
近年は部数を増やしているのか売り切れている印象はありませんが、一次試験直後は注文が増えることが予想されるため、早めにゲットするようにしましょう!
あと、テキストに関する質問で多いのは古いテキストは使えるのかどうかということですね。
結論としては「経営法務」と「中小企業経営・政策」を除いて使えます。
しかしながら、各社とも最新の出題傾向に沿った構成にしているため、新しいテキストの方がいいことは確かです。
とは言っても、直近2~3年のテキストであればそこまで大きな問題とはならないでしょう
注意したいのは「経営法務」は法改正があるため最新のテキストが望ましいこと。
また「中小企業経営・政策」は前年の中小企業白書を基に作成されるため、最新のテキストでの勉強が必須となります。
テキスト代を惜しんで本試験に落ちては本末転倒です。
最低でもこの2教科だけは必要投資と考えて、最新のテキストを使うようにしてください。
受験生応援サイトってどうなの?ファイナルペーパーとかの無料pdfって使えるの?
ここでは受験生応援サイトの素朴な疑問に答えます。
中小企業診断士の受験生応援サイトと言えば、「200%ミライスタイル」、「一発合格道場」、「AAS」、「タキプロ」、「ふぞろいな合格答案」等、いろいろありますね。
合格者の生の声が発信されているので、参考になると感じている方も多いのではないでしょうか?
受験生時代も診断士になった今も思いますが、参考になる情報を提供している方やサイトは間違いなくあります。
しかしながら、イマイチな情報のほうが多く発信されているというのが筆者の正直な印象です…orz
特に当番制で情報を発信しているサイトでは、その傾向が顕著に見られますのでご留意ください。
(このブログも例外ではないですが…)中小企業診断士試験の合格者の言うことだからとすべてを鵜呑みにするのではなく、必要な情報は選別するようにしましょう。
また、これらのサイトでは、ファイナルペーパー等の名目で無料のpdfを提供している方もいますが、これも良し悪しがありますね。
中には非常に参考になるものもあるので、そういったものを見つけたらラッキーと思い、すぐに活用しましょう♪
ただこういったものには簡単に出会えず、微妙なものの方が多く感じます。
具体的に言うと、要点がまとめられていないものだったり、ひどいものになると間違っているものもあります…。
しかしながら、そもそもこれらは善意で提供されたものであり、正しいことを保証しているわけではありません。
文句を言うのはお門違いなので、自分がわかりやすいと思ったもののみ、それも全部でなく使える箇所のに活用するといった使い方が良いかと思います。
独学でいくべきか?予備校や通信を活用すべきか?
これは中小企業診断士だけでなく、難関資格と言われるものを受けようと決心したときに、誰もが考えることでしょう。
独学か、予備校か、はたまた通信か…悩ましいとこですよね?
中小企業診断士に関していえば、モチベーションを保てるのであれば独学でもまったく問題ないです!
実際に筆者も独学でしたし、模試も受けたことなく、口述試験まですべてぶっつけ本番で挑んで合格することができました。
加えていえば、予備校に比べたら費用も安価に抑えられます。
ただ、やはり勉強で悩んだときに質問ができないのは厳しいし、調べる時間を考えるとかなりの時間を無駄にした気がしますね…。
独学ではモチベーションが保てない、かつ多少の費用負担は問題ないのであれば予備校(通学)もいいと思います。
勉強できる空間にいけば勉強時間を半ば強制的に確保できるでしょうし、不明点も即座に解決できますしね。
ちなみに、今の自分が一から難関資格を受けようと考えたときは通信講座を選択しますね。
理由は、独学の一番の悩みである困ったときに質問ができる点が大きいです。
独学の際につまづくと、勉強が予定どおりに進まずにモチベーションが下がります。
それだけでなく、不明点の解決に時間がかかる、もしくは解決しなかったりと負のスパイラルに陥る可能性もあります。
それがなくなるだけでもメリットが大きいと言えますが、独学とさほど変わらないくらいの費用で受講できる点も大きいです。
加えて、何社かの通信講座のテキストを見たことがありますが、テキストもわかりやすいので、効率的に学ぶことができます。
そんなメリットが多い通信講座ですが、デメリットというか留意点を挙げるなら、モチベーションを保って勉強できる方向けということです。
質問できたり、専用のテキストを使えるといっても基本的には独学にほぼ変わらないので当然といえば当然ですね。
ざっくりと説明しましたが、学習スタイルについてもっと詳しく知りたいという方は、次の記事も参考になるかと思います。
興味がある方はぜひ見てみてくださいね。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回は、中小企業診断士の一次試験対策にオススメなテキストとそれらに関する疑問について見てきました。
さっそく一次試験用のテキストをポチった方、通信講座を申し込んだという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
一次試験のテキスト選びはめちゃくちゃ大事です。
後悔せずに最後までやり抜くためにもテキスト選びは慎重に行いましょう!
中小企業診断士試験は独学でも十分に合格は可能です。
しかしながら、独学に少しでも不安を感じる人は通信講座の利用をオススメします。
いやぁしかし、一次試験のテキスト選びって難しいよねー?
そうですね、筆者もかなり悩みました。当時は何度も同じようなこと調べたりと、時間をムダにしたもんです(笑)
あぁー、わかる!僕もすごい悩んでたけど、TKさんを信じてポチったから後はやるのみだよ
まず第一の難関を突破しましたね!ここからは強い気持ちで試験まで頑張ってください!
もちろん!でも…きちんと頑張ってダメだった時は…ね?
…(えっ!?オススメのテキストが悪いって言いたいのか…カスだな、コイツ)
読者の方は、子羊君のように落ちたときの言い訳なんて考えないでくださいね(笑)
オススメのテキストできちんと勉強すれば絶対に合格できるので、自分を信じて頑張ってください!!
今回は以上です。ありがとうございました。