どうも、悩める診断士のTKです。
本日はこんな悩みにお答えします。
ビジネスマネジャーの資格に興味があるんだけど…
- ビジネスマネジャーってあまり聞かない資格だけど、難易度はどうなの?
- ネット試験になったらしいけど、難易度はかわったの?
- 中小企業診断士との関連性は?
同じような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
2015年から商工会議所の検定として新設されたビジネスマネジャー。
最近は知名度も少しずつあがってきており、中小企業診断士一次試験の「企業経営理論」と出題範囲が類似している部分が多く、資格取得もしやすいためオススメの資格です。
- 本記事の内容
- ビジネスマネジャーとは?(概要)
- ネット試験(IBT試験 or CBT試験)に関する補足
- 中小企業診断士(企業経営理論)との関連度
- 検定の難易度・勉強時間、勉強方法・テキスト
- 本記事の信頼性
- 筆者が中小企業診断士(中小企業診断士登録証の画像はこの記事に掲載)
- 筆者がビジネスマネジャーを保有
先に結論を書いておくと、ビジネスマネジャーの資格は中小企業診断士試験と関連性が高いです。
また、現在はネット試験化により、取得しやすくなったので、中小企業診断士の勉強を始めようという方にもオススメです。
このような方は、最後までじっくりと読んでみてください。
それでは、早速はじめていきます。
目次
ビジネスマネジャーとは?(概要)
ここではビジネスマネジャーの概要を見ていきます。
ビジネスマネジャー検定試験とは、商工会議所の検定試験であり、「企業組織の要である管理職(マネジャー)の土台づくり」をテーマとしています。
具体的には、マネジャーとして活躍が期待されるビジネスパーソンに対し、その土台づくりのサポートを目的とし、「あらゆるマネジャーが共通して身につけておくべき重要な基礎知識」を効率的に習得する機会を提供することに重きをおいています。
マネジャーのミッションを「チームとして成果を出すこと」と定義しており、そのミッションを果たすために必要な知識を3つのカテゴリーに大別しています。
- 人と組織のマネジメント:コミュニケーションや人材育成、チームビルディングなどについて学びます
- 業務のマネジメント:事業管理や課題に応じた戦略の立案などについて学びます
- リスクのマネジメント:リスク管理やコンプライアンスメンタルヘルスやハラスメントの職場管理について学びます
なお、試験時間や合格基準、試験方法、試験日時などの詳細が気になる方は、公式ページをご参照ください。
というか、ビジネスマネージャーでなく、ビジネスマネジャーなんだ…
私も受験当時、そこが気になってました(笑)
ネット試験(IBT試験、CBT試験)に関する補足
ビジネスマネジャー検定は従来マークシート方式でしたが、2021年にネット試験に変更となりました。
そのため、ネット試験に関して、ここで補足をしておきたいと思います。
ネット試験とは、名前のとおりインターネットを介して行う試験です。
IBT試験とCBT試験の違いは下記のとおりです。
・IBT試験
Internet Based Testの略で、インターネットを通じて自身のパソコンを使用して、受験する試験方式
・CBT試験
Computer Based Testing の略で、各地にある試験会場(テストセンター)のパソコンを使用して、受験する方式
また、これは試験によって異なるのですが、ビジネスマネジャーのネット試験では下記の留意点があります
- 同一試験回において、1回のみ申込可能です。
- 試験を欠席した場合も上記ルールが適用
つまり、販売士(販売士の記事はこちら)のように直近で何度も受け直しができるものではなく、受験できるのは年2回までとなります。
そのため、不合格となった場合は次回の試験開催時期を待たなくてはならず、資格取得までに時間がかかってしまいます。
短期合格を目指すなら、一発合格を狙えってことだね
メリット・デメリット
「販売士」のように随時開催され、すぐに再受験が可能というのは、短期合格を狙ううえで大きなメリットです。
しかし、それを除いてもネット試験化には、次のようなメリットがあります。
≪メリット≫
- 自宅で受験できるため、移動のストレスがない(IBT)
- 会場が多く、最寄りの会場を自分で選べる(CBT)
- 開催期間中は、自分の都合に合わせて試験を受けられる
- 変更前の受験日と変更後の受験日のいずれか早い方から7日前まで日程変更が可能
- 合否が即時にわかるので、自己採点や合否待ちのモヤモヤがない
メリットがある反面、当然ながら下記のようなデメリットもあります。
≪デメリット≫
- 一度申し込みをした後は、キャンセルができない
- 同一試験回において1回しか受験できない
- 操作はいたってシンプルだが、パソコン操作が極端に苦手な人にはストレスかも…
デメリットを記載したものの、ネット試験のメリットの方が大きいと感じた人もいるのではないでしょうか?
商工会議所が管理職を主な対象に推奨している検定ということもあり、中小企業診断士との関連性うんぬん関係なしに、持っていて損はないかと思います。
でも管理職を対象にしている試験なら、難しいんじゃないの?
次で説明しますが…安心してください!難しくないですよ!(by安村)
難易度は変わった?
ネット試験化になったことで、難易度に変更はあったのでしょうか?
結論としては、ネット試験化による難易度に変更はありません。
会場で行うマークシート試験を、インターネット上でできるようになったと考えていただければ、イメージしやすいかと…。
むしろマークシート自体を塗りつぶす作業や見直し用の印をつける手間が減るため、解答にかかる手間も減っていると思います。
なお、肝心のビジネスマネジャー検定の難易度ですが、決して高くありません。
ただ、直近の合格率は下記のとおりですが、近年はやや合格率が低くなっているといえます。
回 | 合格率 |
---|---|
第18回 | 28.6% |
第17回 | 26.2% |
第16回 | 45.8% |
第15回 | 31.8% |
第14回 | 42.3% |
第13回 | 62.6% |
第12回 | 43.7% |
…合格率に幅がありすぎですよね?
ただ、きちんと勉強をすれば合格できる試験ですので、ご安心ください!
というのも選択式のテストなので、多少うろ覚えでもきちんと勉強していれば正答にたどりつけます。
また、悩む問題であってもたいていは二択に絞れるため、全くわからないって問題はほぼないからです。
中小企業診断士を目指す方であれば、ビジネスマネジャーは難なく合格したいところです
中小企業診断士(企業経営理論)との関連度、難易度・勉強時間、勉強方法・テキスト
ここからは、ビジネスマネジャーと中小企業診断士試験との関連度などを見ていきましょう。
関連度
- 関連度:★★★★☆
細かい説明は割愛しますが、ビジネスマネジャーの関連度は5段階中4です。
ビジネスマネジャーの内容は中小企業診断士試験の「企業経営理論」に関連した部分がありますが、ごく一部「財務会計」、「経営法務」を含みます。
出題範囲を見るとわかりますが、企業経営理論の「経営戦略論」、「組織論」、「マーケティング論」に共通する箇所が多いことがわかります。
そのため、中小企業診断士試験の前に時間を費やせるならば、受験する価値はあると言えますね。
また、「企業経営理論」の関連資格という点でいうと、ビジネスマネジャー以外に経営学検定も関連した部分がありますね。
経営学検定に関しては、別に記事を用意しているので気になる方はご覧いただければと思います。
ちなみに中小企業診断士二次試験との関連性は高くありません
難易度・勉強時間
まずは難易度ですが、こちらは先に書いたとおりです。
平均合格率が50%超で推移していることから、難易度は決して高くありません。
次に勉強時間を見ていきます。
まだ日が浅い検定のため、目安となる勉強時間は各サイトでもバラつきがあり、なんとも申し上げにくいところです。
私の経験を踏まえて言えば、試験合格のためであれば、「30時間」程度が一つの目安になると思います。
ただ、中小企業診断士試験のために勉強をしっかりしたいという方は、「50時間」程度を目安に考えるといいでしょう。
筆者は中小企業診断士試験を見据えていたので、不明点等はしっかり調べながら勉強してました
勉強方法・テキスト
まずは勉強方法から見ていきましょう。
勉強方法は、下記の方法をオススメします。
①過去問→②テキスト→③問題集
まず、過去問を1~2年分やり、出題形式を把握します。
その後、テキストで知識を補充(インプット)し、問題集を解く(アウトプット)を2~3周やれば十分です。
テキストに関しては、下記をオススメします。
≪試験のための時間を確保できる方≫
・ビジネスマネジャー検定試験公式テキスト 管理職のための基礎知識
・ビジネスマネジャー検定試験公式問題集
公式のテキストと問題集(2022年2月時点の最新版は2022年度版)ですね。
試験問題はこちらに準拠して出題されますので、こちらをしっかりやっておけば間違いないでしょう。
なお、公式テキストはボリュームがあるため、しっかり勉強したい方向けです。
新任管理職研修の教材にも使用されたりするため、「管理者の教科書」として手元においておくのも良いかと。
≪試験のための時間をあまり確保できない方≫
・一発合格! ビジネスマネジャー検定試験 要点マスター&問題集
2022年2月時点の最新版は第2版です。
こちらは忙しいビジネスパーソンの受検者が短期間で効率よく学習できるように、公式テキストの内容を簡潔にまとめたものですね。
理解しやすいよう図解やイラストを盛り込んで解説されているため、公式テキストよりもわかりやすいのが特徴と言えるでしょう。
公式テキストの内容を簡潔にしているため、短期間で合格したい方向けです。
留意しないといけないのは、割愛された部分が試験に出た際に対応が難しくなることですが、これでも十分に合格点は狙えます。
んー…しっかり勉強したいから、公式テキストと問題集を買おうかなぁ?
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回は、中小企業診断士の関連資格であるビジネスマネジャーについて、解説してきましたがいかがでしたか?
ビジネスマネジャーの資格取得を前向きに検討している方もいるのではないでしょうか?
ビジネスマネジャーは「企業経営理論」と類似しているため、中小企業診断士試験を受験しようと考えてる方にオススメです。
ビジネスマネジャーに合格し、それをバネに中小企業診断士試験も突破してください!
よーし、僕も受けてみるぞ!!
その意気です!頑張ってください!
本記事がビジネスマネジャーの資格取得に役立てば幸いです。
今回は以上です。ありがとうございました。