どうも、悩める診断士のTKです。
本日はこんな悩みにお答えします。

ITパスポートの資格に興味があるんだけど…
- ITパスポートの資格取得って難しいの?
- ネット試験(CBT)試験って何?
- 中小企業診断士との関連性は?
同じような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
IT関連の入門資格として知られるITパスポート。
国家資格であり、資格取得もしやすいためすべての社会人にオススメの資格です。
また、中小企業診断士一次試験の試験科目である「経営情報システム」と出題範囲が類似していることから、中小企業診断士にも人気の資格となっています。
- 本記事の内容
- ITパスポート試験とは?(概要、ネット試験(CBT)に関する補足とメリット・デメリット)
- 中小企業診断士(経営情報システム)との関連度
- 試験の難易度・勉強時間、勉強方法・テキスト
- 本記事の信頼性
- 筆者が中小企業診断士(中小企業診断士登録証の画像はこの記事に掲載)
- 筆者がITパスポートを保有

先に結論を書いておくと、ITパスポートの資格は中小企業診断士試験と関連性が高いです。
また、ネット試験化のため、随時受験が可能で取得がしやすいので、これから中小企業診断士の勉強を始めようという方にもオススメです。
こんな方にオススメ
- 中小企業診断士の資格取得を考えている
- ITに苦手意識があり、経営情報システムの対策をしておきたい
- 中小企業診断士の関連資格として「ITパスポート」の資格取得を考えている
このような方は、最後までじっくりと読んでみてください。
それでは、早速はじめていきます。
目次
ITパスポートとは?(概要、ネット試験(CBT)に関する補足とメリット・デメリット)
ここではITパスポートの概要、ネット試験(CBT)のメリット・デメリットを見ていきます。
概要
まずは概要からですね。
ITパスポート試験は「iパス」とも呼ばれるもので、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施する国家試験です。
情報処理技術者試験の試験区分のひとつであり、最も基礎的な試験(図表の赤枠部分)となります。

(出典:情報処理推進機構 試験区分一覧における現行の試験制度)
図表 情報処理技術者試験制度
ITパスポートは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家資格とされています。
具体的には、下記のような幅広い内容の総合的な知識を問う試験となっています。
- 新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)の概要
- 新しい手法(アジャイルなど)の概要
- 経営全般(経営戦略、マーケティング、財務、法務など)の知識
- IT(セキュリティ、ネットワークなど)の知識
- プロジェクトマネジメントの知識
- その他
メモ
実際の試験では、上に記載した内容が下記3つの出題分野にわかれて出題されます。
- ストラテジ系(経営全般):35問程度
- マネジメント系(IT管理):20問程度
- テクノロジ系(IT技術):45問程度
ITに関する知識だけでなく、企業活動、経営戦略、会計や法務など、ITを活用する上で前提となる幅広い知識をバランス良く習得できる点は大きなメリットと言えますね。
また、企業もITに関する基礎知識を備えた人材を求めており、企業や省庁等でITパスポートが評価されるケースもあるので、持っていて損はないと言えるでしょう。
なお、試験時間や合格基準、試験方法、試験日時などの詳細が気になる方は、公式ページをご参照ください。

ふーん…ITパスポートって国家資格だったんだね
認知度も高く、取得も難しくない、また資格の更新等もないのでオススメの資格です

ネット試験(CBT)に関する補足とメリット・デメリット
ここでは、ネット試験に関する補足とメリット・デメリットを見ていきましょう。
ネット試験とは、名前のとおりインターネットを介して行う試験です。
ITパスポートではCBT試験を採用してますね。
補足
CBTは「Computer Based Testing」の略で、各地にある試験会場(テストセンター)のパソコンを使用して、受験する方式です。
この点は販売士の記事でも述べましたが、おそらく試験問題はいくつものパターンが用意されており、その中からランダムで出題されます。
ランダムではあるものの一度受けたものと同じものが出ないように調整されていると考えて間違いないかと…。
当然、難易度にバラつきが出ないように調整しているはずですが、やはり問題により得意・不得意は生じてしまうので、この点はデメリットと言えますね。

苦手な問題がでませんように…
デメリットという言葉が出てきたので、ここでITパスポートにおけるネット試験のメリットとデメリットを簡単に紹介しておきます。
≪メリット≫
- 会場が多く、最寄りの会場を自分で選べる
- 随時開催されているため、受けたいときに試験を受けられる
- 3日前までであれば何回でも日程の変更が可能
- 不合格でも最短で翌日に試験を受けられるため、短期間での合格が狙える
- 合否が即時にわかるので、自己採点や合否待ちのモヤモヤがない
≪デメリット≫
- 試験問題がランダムに変わるので、自分の苦手な範囲に遭遇することがある
- 操作はいたってシンプルだが、パソコン操作が極端に苦手な人にはストレスかも…
チェック
パソコン操作に苦手意識があり、ぶっつけ本番は心配だという方は、公式サイトのCBT疑似体験ソフトウェアを使いましょう。
こちらはCBTの試験会場で操作する受験画面を体験できる疑似体験できるソフトウェアで、平成24年度春期分以降の公開問題を体験することができますよ。
…なんかデメリットは無理やり出した感が否めませんね笑
ネット試験はメリットの方が大きいと感じた人の方が多いのではないでしょうか?
IT資格の入門編であり、取得難易度も高くないので、中小企業診断士の関連資格うんぬん関係なしにオススメの資格です。
なによりも国家資格ですので、民間資格とはまた違った価値があるのも魅力的ですね。
まずはこのような資格を取得していくことで自信につなげていきましょう!

中小企業診断士(経営情報システム)との関連度、難易度・勉強時間、勉強方法・テキスト
ここからは、ITパスポートと中小企業診断士試験との関連度などを見ていきます。
関連度
- 関連度:★★★★★
ITパスポート 試験内容・出題範囲
細かい説明は割愛しますが、ITパスポートの関連度は5段階中5です。
ITパスポートの内容は中小企業診断士試験の「経営情報システム」にかなり類似した部分が多く、一部ですが「企業経営理論」、「財務会計」、「経営法務」を含みます。
出題範囲を見るとわかりますが、経営情報システムの「情報技術に関する基礎的知識」、「経営情報管理」、どちらにも共通する箇所が多いことがわかります。
そのため、中小企業診断士試験の前に時間を費やせるならば、受験する価値はあると言えますね。
ITパスポートを学んだ後であれば、経営情報システムの勉強はかなりラクになります

難易度・勉強時間
ここでは難易度を合格率から見ていきます。
ITパスポートの合格率は、おおよそ50%前後で推移しています。
合格率だけで見れば取得難易度は易しいように見えます。
たしかに内容も基本的なものが多く、難易度は決して高くないというのは筆者も同意です。
しかし、出題範囲が広く、覚えることがそこそこあるため、初学者はきちんと勉強をしないと落ちる可能性が高まることはここでお伝えしておきます。
次に勉強時間を見ていきます。
目安は「100時間」と言われることが多いです。
筆者も当時はIT関連の知識は全くない状態で勉強しましたが、これくらいの時間があれば十分合格を狙えるかと思います。
ITパスポートは情報があふれており、150時間とか書いているサイトも多いですが、まずは「100時間」を一つの目安として考えましょう。
中小企業診断士試験を見据えているなら、これくらいの時間をかける価値はありますよ

勉強方法・テキスト
まずは勉強方法ですが、下記いずれかのテキストを1~2周して、知識を補充(インプット)します。
ここではじっくり読み込むよりも、あまり時間をかけないように読み進めていきましょう。
・キタミ式イラストIT塾 ITパスポート
こちらは、すべての解説をイラストベースで行っているため、初学者でもとてもわかりやすい解説書となっています。
出題範囲が広範囲にわたるITパスポート試験にとって、まず大切となる「解説書を一冊完読して、用語や計算に慣れること」ができる書籍と言えるでしょう。

キタミ式は基本情報技術者試験や応用情報技術者試験のテキストも見たことあった気が…
筆者もITパスポート他、参考書として応用技術者試験のテキストを持っています

・イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室
こちらは、ITパスポート受験者のためのやさしいオールインワンタイプの参考書&問題集ですね。
最新の傾向を分析し、出題頻度の高い分野を中心に、イラストや豊富な図解・例え話を駆使して理解しやすく・記憶に残りやすいように説明しています。
インプット後は、アウトプットとして下記のサイトで過去問を3年分程度やれば十分かと思います。
間違えた問題は解説をしっかり読み、解説だけで不十分な時はテキストでしっかりインプットしてください。
メモ
こちらのサイトは情報処理技術者試験の過去問と言ったらココ!ってくらい有名なサイトで、問題の解説も充実しています。
料金もかかりませんし、学習履歴や復習モードもあるので使い勝手もよく、過去問はここでやれば十分ですよ。
さらっと重要なことを言うと、情報処理技術者試験は過去問と同じ問題や似た問題が多く出る傾向があり、新規の問題は多くありません!
そのため、ご紹介した勉強方法できちんと勉強すれば絶対に合格できますし、合格することが目的であれば過去問道場のみでも大丈夫です。
上記も参考にしつつ、ご自身にあう方法をみつけて合格をつかみ取ってください!

おしらせ
資格取得に興味があるんだけど、独学だと続かないんだよなぁ…。
通学は金銭的負担も大きいし、ちょっとなぁ…。
こんな悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか?
このような方には通信講座をオススメします!
スクールや通信講座の教材は、市販のものと比較しても勝るとも劣らない場合がほとんどです。
まあ、市販のものでも大変優れているものもあるため、この辺は好みも関係してくるでしょう。
それよりも、わからないときに質問ができることが大きな強みです。
独学あるあるですが、わからない箇所があるとドツボにはまり無駄に時間を消費することも少なくありませんからね…。
下記にオススメの通信講座を紹介するので、興味があればこれらの利用も考えてください。
・スタディング

特徴
・時間がなくてもOK
スマホ・PC・タブレットで学べるため、日々忙しく勉強時間の取りづらい社会人・主婦・学生などの方に向いています。
低価格で経済的負担も少ないです。
・見やすく分かりやすい
授業風景を録画しただけなのではなく、映像講座として専用のフォーマットで編集された講座は、視覚的で理解しやすいと好評です。
・暗記力に自信がなくてもOK
脳科学に基づき暗記を補助する便利なツールや、記憶が消えないうちに定着を促進する問題練習機能も充実しており、無理なく進めて合格できる実力がつきます。

スタディングはテレビCMをみたこともあるぞ
・クレアール
特徴
・非常式合格法
過去の本試験出題問題を科学的に解析し厳選した「合格必要得点範囲」に学習をフォーカス。短期間でもRepeated Learning(繰り返し学習)が可能で、確かな知識力を作ります。
・マルチデバイス対応
クレアールオリジナルのオール・イン・ワンのWeb学習システムで、種類の違う端末でも変わることなく学習ができます。自宅でパソコン、外出時はスマホでなど、利便性は抜群です。
・マルチパス学習ルート
得意な単元はスキップ、苦手な単元は基礎にフィードバックと、個々人の習得度に応じて最適なプランにカリキュラムをカスタマイズし学習が進められ、時間効率が大幅にアップします。
クレアールはコスパも抜群です!

・フォーサイト

特徴
・こだわりのフルカラーテキスト
色によってどこが重要なのかを視覚的にわかるように設計されており、理解の難しい箇所はすべて図表やイラストを用いて説明されているため、早く・深く・正確に内容をつかむことができます。
・わかりやすい高品質な講義
自社のスタジオで講師の口癖や咳などのノイズを丁寧に除去したりと、通信教育専用に収録した講義動画が好評です。いつでも視聴でき、テキストで理解しにくい箇所の理解に役立ちます。
・サポート体制が充実しているのに価格はリーズナブル
優れた教材・講義を提供しているだけでなく、サポート体制が充実しているのに価格設定は安めで経済的負担が少ないです。
フォーサイトは資格通信教育の専門校で、合格率もトップクラスです

まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回は、中小企業診断士の関連資格であるITパスポートについて、解説してきましたがいかがでしたか?
ITパスポートの資格取得を前向きに検討している方もいるのではないでしょうか?
まとめ
- ITパスポートの資格取得は難しくない
- ネット試験(CBT試験)は受験者にとってメリットが多い
- ITパスポートは中小企業診断士一次試験に関連性が高い
ITパスポートは「経営情報システム」とかなり類似しているため、中小企業診断士試験を受験しようと考えてる方にオススメです。
ITパスポートに合格し、それをバネに中小企業診断士試験も突破してください!

よーし、さっそく明日受けてみるぞ!!
「!?(…コイツ、話聞いてたのか?)…ご武運を(笑)」

今回は以上です。ありがとうございました。