どうも、悩める診断士のTKです。
本日はこんな悩みにお答えします。
経済学検定(EREミクロ・マクロ)に興味があるんだけど…
- 経済学検定って難しいの?
- ネット試験になったらしいけど、難易度はかわったの?
- 中小企業診断士との関連性は?
同じような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
経済学の基礎知識の習得度と現実経済への応用能力を判定する経済学検定。
中小企業診断士の試験科目である経済学・経済政策と出題範囲が類似することから、中小企業診断士にも知られている検定試験です。
- 本記事の内容
- 経済学検定(EREミクロ・マクロ)とは?
- ネット試験(CBT試験)に関する補足
- 中小企業診断士との関連度、難易度・勉強時間、勉強方法・テキスト
- 本記事の信頼性
- 筆者が中小企業診断士(中小企業診断士登録証の画像はこの記事に掲載)
先に結論を書いておくと、経済学検定は中小企業診断士試験と関連性が高いです。
また、現在はネット試験化により、以前よりも受験しやすくなったので、中小企業診断士の勉強を始めようという方にもオススメです。
このような方は、最後までじっくりと読んでみてください。
それでは、早速はじめていきます。
ちなみに関連資格としてますが、経済学検定に合否はなく、結果はランクで判定されます
あー…だから今回の記事では「資格」ってワードをあまり使ってないんだね
目次
経済学検定(EREミクロ・マクロ)とは?
まずは経済学検定の概要から見ていきます。
なお、本記事の経済学検定はEREミクロ・マクロに関する内容であり、現在休止中のEREは含みません。
経済学検定は、経済学の重要科目であるミクロ・マクロの数理的・理論的な基礎知識の習得度合と実体経済での初歩的な応用能力のレベルを判定する試験です。
検定の対象者としては、主に経済学部の学生や社会科学系学部の学生やビジネスパーソンを想定しています。
経済学は、より良いビジネスのヒントや経済政策の目的・影響についての正しい理解など、社会生活を営む上で有益な多くの洞察を与えてくれます。
経済学検定の最大の特長は、経済学の正統的な理解を問う設問がバランスよく出題され、しっかり勉強することで経済学の真の実力が身につくことにあります。
そのため、ビジネス社会において必要とされる経済学の基礎知識とその応用力を養成する検定試験として、ビジネスパーソンからも注目を集めています。
一説によると、金融機関やシンクタンクといった業界では、経済学と現実経済のより高度な理解力の証として重宝するとか…。
また、キャリアアップだけでなく、国家・地方公務員試験や公認会計士、証券アナリストなどの資格とも重複する内容が多く、プレテストとしても活用できます。
先ほど申し上げたとおり、関連性が高いので中小企業診断士一次試験の経済学・経済政策のプレテストとしても活用できますよ。
なお、こちらも申し上げましたが、経済学検定に合否という概念はなく、得点とランクを7段階で判定したものが結果となります。
試験日時や出題形式、出題範囲などの詳細が気になる方は、公式ページをご参照ください。
検定試験で合否がないものなんてあるんだね…
通常は合否判定がありますからね。ちなみに7段階はS,A+,A,B+,B,C,Dに分かれてます
…なんでAとBだけプラスが…S,A,B,C,D,E,Fでよくね?
…まあ言いたいことはわかる
ネット試験(CBT試験)」に関する補足
ここでは、ネット試験に関する補足をしておきます。
ネット試験とは、名前のとおりインターネットを介して行う試験です。
経済学検定ではCBT試験を採用しています。
情報が開示されていませんが、試験問題は何十通りかのパターンが用意されており、その中からランダムで出題されていると考えていいかと。
そして、ランダムではあるものの一度受けたものと同じものが出ないように調整はされていると考えて間違いないでしょう。
難易度にバラつきが出ないように調整しているはずですが、ランダムであれば問題によっては得意・不得意が生じてしまうことになります。
当然それにより点数にも影響する可能性を考えると、この点はデメリットと言えますね。
んー、ということは少なからず運の要素があるってことかぁ…
そうですね。あと、これだとランクは偏差値で出るはずだから、少し疑問が残るんですよね…
あっ…即結果が出るの考えると、試験日時によって結果の良し悪しが変わるかもってこと?
そうです。きっとうまいこと偏らないようにしてるんだと思うのですが…ちょっと気になりますね…
メリット・デメリット
デメリットという言葉が出てきたので、ここで経済学検定におけるネット試験のメリットとデメリットを簡単に紹介しておきます。
≪メリット≫
- 会場が多く、最寄りの会場を自分で選べる
- 随時開催されているため、受けたいときに試験を受けられる
- 受験日3営業日前の17時までであれば会場と日時の変更が可能
- 納得のいかない結果でも最短で翌日に試験が受けられるので、短期間での結果が出せる
- 結果が即時にわかるので、自己採点や結果発表待ちのモヤモヤがない
≪デメリット≫
- 試験問題がランダムに変わるので、自分の苦手な範囲に遭遇することがある
- 操作はいたってシンプルだが、パソコン操作が極端に苦手な人にはストレスかも…
きちんと勉強する方や日常でパソコンを使う方であればデメリットとは言えませんね。
ネット試験はメリットの方が大きいと感じた人の方が多いのではないでしょうか?
中小企業診断士一次試験の経済学・経済政策は私もそうでしたが、理解するまでに時間がかかる人が多いです。
ただ、経済学・経済政策は時間をかければかけるほど理解が深まり、得点源にできるのも事実です。
そのため中小企業診断士試験の前に時間を作れるなら、チャレンジしてみるのもありだと思います。
ここで経済学・経済政策の苦手意識をなくせれば、中小企業診断士の一次試験の負担を間違いなく減らせるので。
独学だと科目によっては深みにハマったりしそうだよね…
筆者はまさに経済学・経済政策がそうで、一次試験科目で最も時間をかけることになりました…(泣)
難易度は変わった?
ところで、ネット試験化になったことで難易度に変更はあったのでしょうか?
結論としては、ネット試験化による難易度に変更はありません。
経済学検定はもともと会場で行うマークシート試験だったので、それがインターネット上でできるようになったと考えていただければ、イメージしやすいかと…。
むしろマークシート自体を塗りつぶす作業や見直し用の印をつける手間が減るため、回答にかかる手間も減っているといえますね。
ネット試験ってメリットだらけじゃん!
そうですね、いまは色々な試験がネット試験化しているので気軽に受けてみるのもアリですよ!
中小企業診断士との関連度、難易度・勉強時間、勉強方法・テキスト
ここからは、経済学検定と中小企業診断士試験との関連度などを見ていきます。
先に言ってしまうと、経済学検定の内容は中小企業診断士試験の「経済学・経済政策」と関連性がかなり高いです。
出題範囲を見るとわかりますが、経済学・経済政策におけるマクロ経済学、またミクロ経済学の内容に共通する箇所が多いことがわかります。
経済学検定の勉強をしておけば、経済学・経済政策にかなり有利ってことだね
有利ではありますが、どれだけ勉強するかでその度合いは変わってきますし、油断は禁物ですよ
関連度
- 関連度:★★★★★
細かい説明は割愛しますが、経済学検定初級の関連度は5段階中5です。
出題範囲をほぼ網羅しているだけでなく、基礎的な設問もありますが、設問レベルも経済学・経済政策に通ずるものがあります。
経済学の基礎固めとしてはもちろん、本番を見据えて勉強してもいいと思います。
そのため、中小企業診断士試験の前に時間を費やせるならば、十分に受験する価値はあると言えるでしょう。
難易度・勉強時間
ここでは難易度を7段階のランクと偏差値の目安から見ていきましょう。
中小企業診断士を目指すのであれば、少なくともB+、理想はA以上は欲しいところですね。
勉強時間を加味しますが、B+ランクにおける難易度は普通、またAランク取得における難易度はやや難しいと言えるでしょう。
なお、勉強時間としては、B+またはAを狙うのであれば、保有する知識によりますが「100~150時間」が目安となります。
しっかり勉強してB+以上を狙いたい方は、「150時間」をひとつの目安と考えていいかと思います。
勉強方法・テキスト
勉強方法ですが、これはいたってシンプルです。
本来は受けてからいうべきでしょうが、下記のテキストを2~3周まわせば大丈夫です。
・CBT EREミクロ・マクロ 経済学検定試験 対策問題集
オススメする理由はいたってシンプルです。
公式サイトで関連書籍として紹介されており、実質的に公式問題集と言えるからです。
内容としては試験で頻出するテーマを厳選しており、本番と同じ形式の練習問題とその詳細な解説を掲載しています。
すべての練習問題に難易度を設定してあるので、自身の学習レベルに合わせた学習が可能となっています。
試験対策においてはマストなものの、こちらは問題集+解説なので、きちんと勉強したい方は、教科書となるテキストを用意したほうがいいかと。
自分が使っていたこともあり、次のテキスト2冊をオススメします。
・試験攻略入門塾 速習! マクロ経済学 2nd edition
・試験攻略入門塾 速習! ミクロ経済学 2nd edition
知っているという方も多いのではないでしょうか?
経済学といったら石川先生、マクロ経済学・ミクロ経済学のテキストといったらコレ!ってくらい有名なものになります。
実際に筆者は経済学・経済政策の勉強をしていた際、補助テキストとしてこちらの2冊を使用していました。
出題範囲がほぼ同じなので、経済学試験の補助テキストをしても使えますよ
んー、経済学って苦手意識あるけど、僕でもがんばればB+以上を目指せるかなぁ?
しっかり時間をかけて勉強すれば、絶対に大丈夫です
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回は、中小企業診断士の関連資格として経済学検定について、解説してきましたがいかがでしたか?
経済学検定の資格取得を前向きに検討している方もいるのではないでしょうか?
経済学検定は「経済学・経済政策」とかなり類似しているため、中小企業診断士試験を受験しようと考えてる方にオススメです。
経済学検定でB+ランク以上を獲得し、それをバネに中小企業診断士試験も突破してください!
うぉぉぉぉぉ!!!!!やるぞぉぉぉぉぉ!!!!!
(えっ、なんかすげーやる気だしてるコイツ…こわっ…)がっ、がんばってくださいね(汗)
今回は以上です。ありがとうございました。