どうも、悩める診断士のTKです。
本日はこんな悩みにお答えします。
中小企業診断士の二次試験対策をしたいんだけど…
- 二次試験対策の問題集には、ふぞろいシリーズがオススメなの?
- ふぞろいは具体的にどう使ったらいいの?
同じような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
二次対策の定番参考書であるふぞろいシリーズ・・・
今回は「ふぞろい」の概要や使い方といった基礎的な部分にふれていきたいと思います。
- 本記事の内容
- 難しい二次試験対策には、ふぞろいシリーズがオススメ?
- 過去問題集「ふぞろい」の使い方って?勉強時間は?
- 本記事の信頼性
- 筆者が中小企業診断士(中小企業診断士登録証の画像はこの記事に掲載)
- 筆者が実際に令和2年度までの全年度の過去問に「ふぞろい」を活用(令和3年度のは参考用に購入)
先に結論を書いておくと、中小企業診断士二次試験の対策に「ふぞろい」は必須です。
ただ、「ふぞろい」を過信することはリスクとなる可能性も…。
このような方は、最後までじっくりと読んでみてください。
それでは、早速はじめていきます。
目次
難しい二次試験対策には、ふぞろいシリーズがオススメ?
中小企業診断士の二次試験…難しいですよね?
解答例が公表されないこともあり、勉強していてもイマイチ手応えを感じないという方も多いんじゃないでしょうか?
だけど安心(?)してください!!アイムウェアリングです。
大半の人は同じ道を通りますし、二次試験終了後から合格発表まではモヤモヤは消えないことでしょう(泣)
しかしながら、泣き言をいっていても始まりません!
一次試験後から二次試験までは時間が限られているので、とにかく優れた教材で勉強するしかありません。
そこでオススメなのが「ふぞろい」です!
二次試験受験者であれば知らない人はいないくらい有名は参考書ですね。
ここでは、ふぞろいシリーズの違いについて見ていきたいと思います。
おまけとして、ふぞろい以外にもオススメの二次試験参考書も紹介しています。
ふぞろいかぁ…二次試験用の問題集で一番人気だよね?
客観性に富んでおり、教材として優れていることはもちろん、他に良い教材がないのも一番人気な理由です(笑)
ふぞろいシリーズとは?
まずは、知らない人のために、そもそも「ふぞろい」とはなんなのかをひと言で説明します。
ふぞろいは、二次試験受験者の再現答案から得点につながった可能性が高いキーワードを分析した対策問題集になります。
そんな「ふぞろい」ですが、上図のようにいくつか種類があり、「どれを使ったらいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか?
ということで、ここからはふぞろいシリーズにはどのようなものがあるかを見ていきましょう。
以上の4種類ですね。
ここまで読んだ方はお気づきかもしれませんが、シリーズといっても実はそんなに複雑なものではありません。
簡単に言えば、「ふぞろいな答案分析」か「ふぞろいな再現答案」かの違いであり、「ふぞろいな合格答案」はそれらが網羅されているが1年分のみ。
その他の三冊は、いずれかの内容が数年分掲載されているといった違いですね。
なるほど…違いは分かったけど、どれを使ったらいいか悩むなぁ…
個人的には、最新の「合格答案」と「答案分析」で5~7年分はやることをオススメします
5~7年分かぁ…そんなに時間取れるか心配だなぁ
なかなか時間がとれないという方でも、3年分くらいはやったほうがいいですね
ちなみにTKさんは何年やったの?
私は、最新の「合格答案」1冊と「答案分析」5冊を用いて、13年度分を3周やりました
…やばっ。ちなみに再現答案はどうなの?
んー…時間に余裕があればやってもいいですが、必須ではないですね。合格答案の1年分を見れば、ひとまずはOKかと
その他、二次試験参考書について
ふぞろいシリーズが一番人気といったものの、他にもいろいろな参考書があるから気になるという方もいますよね?
筆者もその一人であり、教材選びにムダに時間をかけた一人です。
ここでは筆者がいろいろ調べたうえで厳選して購入し、実際に活用した参考書に関して紹介しておきます。
いずれも有名どころではありますので、検討するうえで参考になるかと思います。
よくわかったけど、どれを買うか悩んじゃうなぁ…
事例Ⅳはやればやるほど点数に直結するので、③と④はやっておきたいですね
なるほど。他は買わなくても大丈夫?
時間がなければ不要です!ただ、知識面に不安がある方は①の購入を検討してもいいかもしれません
過去問題集「ふぞろい」の使い方って?勉強時間は?
さて、ふぞろいシリーズを筆頭に二次試験の参考書を紹介してきました。
ここでは、話を戻して「ふぞろい」の使い方や取り組み際の勉強時間について説明していきたいと思います。
使い方
まずは、使い方ですね。
ここでは「ふぞろいな答案分析」を使う前提で話をしていきます。
使い方はいたってシンプルであり、次のとおりです。
- 過去問を解く
- 「ふぞろいな答案分析」のキーワードを基に採点する
- 徹底的に見直して、なぜ間違えたかを明らかにする
…当たり前のことじゃんと拍子抜けしましたか?
もう少し詳しく見ていきましょう!
①過去問を解く
まずは、過去問を解かないと始まりません。
過去問1回目は時間いっぱい(80分)使って、じっくり自分の力で解いてみてください。
はじめのうちは試行錯誤を繰り返すと思いますが、与件文で大事と思った箇所にはしっかりとマーカーを引いていきましょう。
色の使い分けは好みで良いと思いますが、1回目に与件文を読むときはマーカーは1色にすることをオススメします。
理由は1回読んだだけでは、設問ごとに色分けするのが難しいからです。
参考までに筆者は、次のようにマーキングしていました。
- 設問文に目を通す
- 与件文を一読し、大事そうなところに青色でマーキング
- 設問文にもう一度目を通す
- 与件文をもう一度読んで、青色マーキング箇所を、設問ごとに色分け(設問1に関係してそうなら赤色というように)
- 解答を記入
マーキングをすることで解答の骨子を作成しやすくでき、また視認性を高めることもできます。
与件文の重要な箇所を漏らさないためにもマーキングは必ず行いましょう!
なお、解答骨子の作成とは、解答を記入する前に文字数を意識しながら、キーワードを入れてどんな解答にするかを考える作業です。
解答骨子を作成した後、解答を記入するというやり方を採用する方が大多数ですが、自分のやりやすい方法で大丈夫ですよ。
参考までには筆者は、わかる設問からマーキングを基に解答骨子を作成せずに、直接解答欄に記入していくやり方でした。
キーワードの振り分けを間違えると書き直しのリスクはありますが、解答骨子を作成しないため時短に繋がる点はメリットと言えます。
なんにせよ、まずはこのように問題を解いていきます。
なお、問題は1回解いて終わりでなく、2回は70分、3回は60分と繰り返し解くことをオススメします。
理由はより理解が深まるし、繰り返すことでクセの矯正に繋がるからです。
時間を短くするのは、初見でないことを考慮し、本番のためにもスピード感を身につけるためですね。
過去問もただやるだけでなく、いろいろと工夫が必要なんだね
そのとおりです。過去問は実際の試験を想定して紙ベースでやると気が引き締まりますよ
印刷してやるってこと?
そうです。筆者は印刷業者に13年度分を3部ずつ印刷してもらいましたよ。
…やばっ。それで、やってみてどうだったの?
マーカー箇所を比較したり、過去の自分がどう思ったかがわかるので、クセを直すという意味では非常に有用でしたよ
へぇ、僕も印刷業者にお願いしようかな?でも、幅取ってジャマそうだね?(笑)
大きめのキングファイルくらいの厚みがあり、重量もなかなかでしたよ(笑)
②ふぞろいな答案分析」のキーワードを基に採点する
80分間全力で過去問を解いた後はそれなりに疲れるため、休みたい気持ちになると思います。
しかしながら、ここは踏ん張りどころ…過去問を解いた後は早めに「ふぞろいな答案分析」のキーワードを基に採点をしましょう!
記憶が新しいうちに採点をした方が、そのキーワードが与件のどこに起因するか、また見直しの効率化にもつながります。
もちろん、時間がない人もいるでしょうが、なるべく記憶が新鮮なうちに取り組むことをオススメいたします。
なお、ふぞろいでは、得点につながった可能性が高いキーワードとふぞろい流の配点が記載されています。
実際の再現答案をもとにキーワードを分析しているため、合格レベルのキーワードで自己採点が可能です。
そのため、合格に必要なレベルの解答、どんな視点が必要かもイメージすることができるようになります。
また、ふぞろいでは、受験者の再現答案がA~Cランクで記載されています。
その他としては、解説が先生と生徒の会話形式で行われている点は読みやすくていい点と言えます。
解答となるキーワードがなぜ選ばれたのか等が、時にユーモアを交えて解説されていたりと楽しみながら学びことができます。
③徹底的に見直して、なぜ間違えたかを明らかにする
採点が終わった後は、徹底的に見直して、なぜ間違えたかを明らかにしましょう!
先に説明したように、1回目で書いた内容というのは、自分の思考のクセが反映されやすく、同じ間違いをしてしまいがちだからです
例えば、1年度分の過去問を解いた後に採点のみやちょっとの復習で済ますといった方は要注意です。
二次試験にかけられる時間が少ないから、どんどん問題をこなしたいと思う方いるかもしれません…が、急がば回れです。
しっかり理解できていないと似た問題が出題された際に同様の間違いをしますし、そこで間違えるということは復習のやり方が間違っている証拠です。
問題をこなすのも大事ですが、まずはじっくりと与件文を読み直したり、解説をしっかり読んできちんと理解することに努めましょう。
あと、よくキーワードを覚えようとする方がいますが、これも要注意です。
もちろん頻出のキーワードというものもあるので、そういったものは覚えておいて損はないです。
しかし、頻出キーワードであっても、しっかり与件文から判断するクセを付けた方が賢明といえるでしょう。
事例Ⅲを例を挙げるならば、「生産計画を月次から週次とか日次にする」といったような解答があるとします。
これはロット数が多いとか、リードタイムが長いとか事例企業にて問題が生じている場合であれば有効です。
ただ、現状は特に問題が生じてないのであれば、無理に変更する必要はありませんよね?
こういった箇所にキーワード暗記で対応すると、「生産計画とあるから短サイクル化だ!」と早とちりにつながります。
そうなると、当然に加点要素はなくなり、みすみす点数を落としてしまうという悲惨な結果に…。
まぁ、それくらいミスしても他で取り返せば大丈夫っしょ?
あま―い!!!二次試験は1点が結果を左右することにつながる為、つまらないミスが命取りとなります!
(井戸田かな…「あまーい!」の使い方ちげーけどな)…えーっと…はい、気を付けるようにします
勉強時間
さて、ここまで「使い方」を説明してきましたが、見直しを含めると一つの事例にかける時間の目安はどれくらいなのか?
ここでは、個人差がある前提で、ふぞろいでの勉強時間目安を説明していきます。
まず、問題を解く時間に関しては、先ほど述べたとおりですが、ここで再掲します。
1回目は80分、2回は70分、3回は60分と設定することをオススメします。
2回目以降の時間を短くするのは、初見でないことを考慮し、スピード感を身につけるためですね。
「3回目60分とかかなり短くない!?」という印象を持つ方もいるかもしれませんが、そうでもありません。
1回目をしっかりやっていると意外に与件文も自分の解答も覚えているものです。
筆者は実際にこの時間ででき、3回目には各事例において、ふぞろい採点で9割前後取れるくらいにはなっていました。
では、見直しにかける時間はどれくらいがいいのか?
これは間違いのレベルによりますが、1回目で自己採点50~60点くらいであれば、1~2時間くらいは必要になると思います。
具体的にやることは次のとおりです。
- 設問ごとにキーワード採点をする(まとめて採点することはオススメしません)
- 受験者の再現答案のA~Cランクに目を通す
- 解説を読み、自分に解答に何が足りなかったかを考える
- 与件文の該当箇所を再度確認し、見落としがあったならばその原因を考える
- 自分なりの満点解答を作成する
見直しがすぐ終わる方は1のみ、もしくは1~3しかやっていないという方が多いですね。
大事なのは4と5であり、特に5の「自分なりの満点解答を作成する」という点はやることをオススメします。
事例解説の最後に、ふぞろい事務局が考える模範解答が記載されているため、それを見て満足してしまう方も多いと思います。
しかしながら、自分なりに咀嚼して作成した解答の方が記憶にも残りやすいですし、2回目以降に必ず活きてきますよ。
てか、2回目とか3回目とかできる時間あるかわからないんだけど…
そういう方の方が多いですよね?オススメはしたものの、複数回やることはマストではありませんよ
じゃあ、1回でも問題ないってことね?
はい。むしろ回数を重ねるよりも、しっかりと見直しをしてきちんと理解する方が何倍も大事です
なるほど、ちょっと安心。時間あれば2~3回やるとして、見直しをしっかりするようにするよ!
私は時間をかけ過ぎましたからね…皆様はぜひ効率的に進めてください
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回は「ふぞろい編①」として、「ふぞろいシリーズ」と使い方について解説してきましたが、いかがでしたか?
ふぞろいを活用した二次試験対策に関して、勉強の仕方を再考した方もいるのではないでしょうか?
中小企業診断士二次試験の対策に「ふぞろい」シリーズは必須です。
ただ、キーワード採点は絶対ではないので「ふぞろい」を過信し過ぎず、しっかりと見直すことで理解を深めましょう!
よぉーし、早速ふぞろいを買って、二次試験に備えるぞ!
二次試験の事前対策も大事ですが、まずは一次試験を確実に突破できるようにしっかり勉強してくださいね
なお、ふぞろい編は三部作を予定しており、その②では筆者の再現答案をふぞろいの解答キーワード採点した結果を題材にします。
また、その③では各予備校の模範解答をふぞろいで採点した結果を題材に記事を書いていきますので、乞うご期待を。
へぇー、長編シリーズなんだね
二部作の予定が、その①が想定以上の長さとなってしまったので、急遽三部作に変更しました(汗)
あっそ…まぁ、次回も期待してんよ
…(コイツ、何様だ…)期待に沿えるよう頑張りますね
今回は以上です。ありがとうございました。